動画編集ソフトといえば、AdobeのPremierePro。
しかし、気軽に動画制作を始めようとするにはお値段がネックというか、既に致命傷。
僕自身もかれこれ10年以上動画制作を行っているのですが、プロの現場はともかくアマチュアの身ではそれ以外の動画制作ソフトを使うのが色々な意味で優しいという結論に達しています。
※色々渡り歩いた結果、ここ5年ほどは『VegasPro』で動画制作をしています。
今回は縁あってWondershare様の『DemoCreator』というソフトを使わせていただくことができましたので、ご紹介させていただきます。
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あの『Filmora』を作っている会社
ところで、Wondershareってどこの会社って話ですが、動画制作をかじったことのある人であれば耳にしたことがあるであろう動画制作編集ソフト『Filmora』を作っている会社さんです。
昨今はYouTubeに個人投稿したり、気軽にVLOGを始めたりする人も多いですが、いかんせん世の中にあふれる動画編集ソフトは操作が難しいものが多く……。
そんな中、『Filmora』は直感的な操作を売りにしながらも、ある程度高度なこともで出来てしまう、しかも安いというソフトでした。
僕の周りもコロナが始まってからというもの、副業化を目指してYouTube撮影編集環境を作る人が増え、話を聞くと3人に1人くらいが『Filmora』を使っていました。
使ってみてすぐ感じた『DemoCreator』の凄さ
『Filmora』という優秀な動画編集ソフトをリリースしているのにも関わらず、何故『DemoCreator』という別の動画編集ソフトを出しているのか?
僕が感じた疑問はまずコレでしたが、少し使ってみただけですぐに分かりました。
画像を見れば分かる通り、録画と編集の両機能を備えているわけです。
『DemoCreator』が他の編集ソフトと一線を画すのはこの2つの機能がシームレスに連携できるということです。
近年、人気があるのが色々な職業のプロが、PC画面を録画した後にアテレコで解説をする、いわゆる解説動画。
またTV番組のようにワイプを使った、リアクションを取りながらの実況動画。
『DemoCreator』の凄さはそれらの需要に対して、作り手がいかに手間を減らしながら動画作成・編集できるかというところに注力していることです。
上記の画面上部に『録画』のボタンが見えるかと思いますが、コレを押すだけで、「画面とウェブカメラの同時録画+外部マイクでの録音」画面に切り替わります。
画面録画はドラッグでのエリア指定はもちろん、ウィンドウ固定やフルスクリーンも対応。
ウェブカムの映像もオレンジの部分にプレビューとして表示され、モニターしながら同時録画できます。
しかも録画中はリアルタイムで手書きマーカーや、テキストや図形の表示が可能。
画面録画の機能だけ見ても、結構これとんでもないです。
また録画中はツールバーのマークボタンを押すと、リアルタイムで編集点が追加できます。
長回しの動画を取るときも、いちいち止めなくても編集点を打ってあげるだけで、編集の下処理ができるわけです。
録画終了ボタンを押すと、自動的にもとの編集画面に戻り、ライブラリーに先程録画したファイルが追加されます。
あとはドラッグ&ドロップでファイルをタイムライン上に持っていくだけで、録画済みのファイルが分離された状態で挿入されます。
一つのファイルではなく、分離されているためあとからどうとでも編集ができます。
これ、マジですごいです。
ちなみにマークを打ち込んだファイルを取り込むと、タイムライン上に付箋のようなマークが付きます。
これが編集点になっていて、視覚的にわかりやすい上に、マークをクリックすると再生位置をスナップしてくれます。
どうですかこれ。マジですごくないですか?
動画編集ソフトの基本機能も優秀
これだけリアルタイムでの録画編集に特化したソフトなので、基本となる編集機能はしょぼいんじゃないのかと思ってしまいますが、『DemoCreator』は編集機能も非常に優秀。
タイムラインに挿入するだけで簡単編集可能な字幕テンプレートはもちろん、
アニメーション付きで画面を装飾できるステッカー機能、
さらにはオンライン上からDLするだけで、簡単にこれらの画面装飾が使えます。
編集に悩むタイトル画面なども、デザイン済みのテンプレートが用意されているので、文字を差し替えるだけでこの通り。
プロとアマの違いを感じやすいのは、こういったアニメーションの有無だったりします。
それがたった数秒で作れてしまうので、ワクワクしながら動画編集ができます。
トランジションパターン(画面切り替え効果のこと)も、相当数用意されており、それらもまたDLで追加出来てしまう優秀ぶり。
トランジションは動画をカット編集してから、ファイル同士の間に挿入してあげる必要があり、他のソフトで良くある重ね合わせてのクロスフェードなどはできません。
音源付きの編集ソフトなんてあったっけ?
動画編集ソフトはあくまで動画を編集するソフトなわけで、素材は基本的に自分で集めるもの。
ですが、『DemoCreator』はBGMやSEファイルまでプリセットで用意してくれています。
これらも他と同じようにタイムラインにドラッグ&ドロップするだけ。
画像で王冠マークがついているファイルは、別途サブスクリプション契約が必要ですが、無料の分だけでも相当数あり、それもかなりのクオリティ。
フリー素材だけだと、他の動画で聴いたことのある曲ばっかりだったりしますが、こいつらをちょっと混ぜてあげればオリジナリティも出るってものです。
Youtubeへの投稿もシームレス
動画の出力はローカルはもちろん、
自分のgoogleアカウントでログインしておけば、そのままアップロードまで完了させる機能もありました。
細かい調整もいらず、解像度の設定だけしてあげればYouTube用に最適化された状態で出力してくれるようなので、非常に便利。
『DemoCreator』があれば、一通りなんでも出来る
一通り触った感想はこれに尽きます。
結局動画編集ソフトなんて、画面もほぼ一緒でやれることも操作手順が違うだけでそこまで革新的なものは正直なかったわけです。
それを考えると『DemoCreator』で感じられる「録画・編集をいかにシームレスにできるか」というコンセプトのようなものには、マジで驚きました。
いままではPC画面の録画をして、編集ソフトにインポートして、その上で録音をして、編集をしてという作業が、これさえあれば、最小限の手間暇で作れてしまうわけです。
しかも一つのソフトでそれらがすべて行えるわけですから、複数のソフトの設定や操作を覚える必要がない。リテイクや追加撮影も簡単に行なえる。
また上述したように、エフェクトやトランジションのパターンも多いですし、知識と手間のいるアニメーションも簡単につけることができるんですから、マジで凄い。
まさに今の時代にみんながやりたいことが、『DemoCreator』さえあれば一通りなんでもできちゃうんですよね。
まとめ
今回はWondershare『DemoCreator』のご紹介でした。
かなりの数の動画編集ソフトを使ってきたと自負する僕ですが、「録画と録音と編集」という3つをすべて一つで、しかも簡単に行えてしまうというのに、今も驚いています。
もちろんそれぞれさらなるクオリティを求めたりすれば、別ですが少なくともアマチュアの環境ではこのソフトさえあれば、何も悩むことなく動画作成ができると思います。
僕個人としても、PC画面操作のデモ動画だったり、マイクでのアテレコが必要な動画は今後『DemoCreator』を使っていこうと心に決めたほどなので、オススメです。
無料版もありますし、気になる方は是非お試しを!