先日手に入れた「SYNCO-E10-コンデンサーマイク-」ですが、動画撮影時に使用するには状況によってはデメリットがありました。
それは「有線」であることです。
現状の主な僕の使い方ではコンデジなどで動画撮影するときに使用。
当たり前ですが、配線が見えないように取り回ししながら使わないといけない……。
もちろんオンラインゲームや、音だけ収録する際には低ノイズのストレスフリーなのですが、動画撮影となると面倒くささを感じていました。
そこで今回は同じメーカーさんから出ている「SYNCO-T1」という外付けワイヤレスマイクを導入。
結果、動画撮影時の音源収録が劇的に楽になったので、ご紹介していきたいと思います。
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開封
まずはパッケージ外観。
iPad miniの本体サイズとほぼ同じくらい。
パッケージ裏面はこんな感じ。
見てわかる通り、技適マークが付いていますので法的な部分も安心して使うことができますね。
シュリンクには上から開封禁止のラベルが貼られています。
製品管理の部分にも一定上の気遣いが感じられますね。
昔は中国製品といえば、どえらい梱包やパッケージングのものが多かった印象ですが、近年は日本製品と比較してもさほど見劣りしませんね。
開封するとこんな感じ。
黒色メッシュの収納ケースがお目見えします。
マイク製品のコストカットにありがちな巾着ケースではなく、しっかりと製品を納めておけるケースが付いているというのは非常に嬉しいですね。
収納ケースを開けると、下部に本体。
トランスミッター(送信側)とレシーバー(受信側)。
上部には説明書と付属品が入っていました。
すべてひとまず取り出してみました。
取扱説明書は非常にシンプル。
この説明書、非常にありがたいことにオール日本語で記載されています。
海外製品にありがちな怪しい日本語は見当たらず、違和感なく読み込めます。
本体は単三電池4本パックより一回り大きいくらい。
質感はコストを抑えていることもあり、プラスティッキーですが、マイクで重要なのは音質なので個人的には気になりません。
この製品は、ワイヤレスマイクには珍しく乾電池駆動です。
電池ケースは本体の全面にあり、両サイドにある引っ掛け部分を持ちながら引っ張ると……
このようにパカッと開きます。
仕様は単三電池2個で、送信機・受信機両方で計4本必要です。
内蔵バッテリー式は充電がめんどくさかったり、劣化の問題があるため、個人的にはどこでも調達できる単三電池で駆動するというのは嬉しいですね。
電池は付属していないので別途用意が必要です。
僕は一本足りなくて買いに走りました。
本体上部には電源スイッチと入力・出力用の端子がついています。
前面には「Trancemitter」「Receiver」との記載がありますが、端子横にもそれぞれ違うマークが付いているのでこっちで判断するほうが良いかもしれません。
付属のラペルマイクは一般的なサイズです。
これを送信機側に接続。
抜け防止のネジ仕様となっているので、これも嬉しい仕様です。
付属ケーブルは2種類あり、ストレートタイプのスマホ用。
抜け防止のL字コネクタになっているカメラ用。
ひとまず試しにスマホに接続してテストしてみます。
とりあえず胸元にマイクを付けてテスト。
送信・受信共に本体横にチャンネルと音量の調整ボタンがあります。
使われている電波の周波数帯が、いわゆるインカムと同じなので近くに飲食店や量販店でもない限り、チャンネルがバッティングして混線なんてことにはならないと思います。
初期状態はチャンネル8でそのまま使えるようにセッティングされていました。
チャンネルを変更する場合は当たり前ですが、2台とも同じチャンネルに設定する必要があります。
ボリュームボタンはワンボタン式で、押すと「1→2→3→4→5→4→3→2→1」とループ式ではないので癖があります。
スマホで接続し、しっかりと音が入ることが確認できたので今度はコンデジにつないでみます。
接続は他のマイクと同様で、付属のケーブルでつなぐだけですね。
こちらも問題なく認識しました。
音質はどうなの?
今回は付属マイクのみのテストですが、非常に高音質です。
実際に録音した音声ファイルをノーマライズした波形データがこちら。
環境音をあまり気にせず、そのまま撮ったテストデータですが、ホワイトノイズもさほど乗らず、後処理のしやすい音素材となりました。
マイクは特殊形状や埋め込み型ではなく、3.5mmステレオジャックなので、さらなる音質を求めるのであれば、差し替えも可能。
なお、入力自体はステレオなのですが、トランスミッターからレシーバーに伝送される際にモノラル変換されているようです。
基本的に声を録るための製品なので、気にされる方は少ないと思いますが、効果音や環境音でステレオであることに必要性がある場合は注意が必要ですね。
ここが良い
周波数:UHF-B帯を使用
上にも書きましたが、いわゆるインカム等で使用されている周波数帯であり、直進性が強い電波です。
ワイヤレスマイクではBluetoothなどで使用されている2.4GHz帯の電波を使用していることが多いです。
2.4GHzの周波数はそれ以外にもWi-Fiなどでも利用されており、状況によってはノイズが乗りやすくなったりします。
また電子レンジ等の電磁波と干渉する性質があり、途切れたりする問題もあるので、UHF-B帯を使用としている点はとても心強いです。
伝送距離はなんと50m
トランスミッターとレシーバーの最大距離は50mとの記載がありました。
ほんまかいな、ということで、実際に部屋の中を歩き回ったり、マンションの下のフロアに行ってみたりしました。
結果としては本当でした。
障害物には弱いようですが、ある程度回り込みが効く立地であれば、20~30mくらいまでは全く変わらず。
障害物のまったくない公園では60m前後までは普通に使えました。
実利用としては、精々10mほどの距離でしか利用はしないと思いますが、これだけの距離を使えるとわかっていれば、安心して使用できますよね。
電池持ちが良い
電池もちが良いというよりは、純粋に乾電池2本という搭載容量なので、他の小型内蔵バッテリータイプの製品よりはまず長く使えます。
インカムもそうですが、ワイヤレスタイプのマイクで怖いのがいつの間にか電池切れを起こしていて、あとから気づくパターン。
どれくらい持つのか試しに電源入れっぱなしで放置してみましたが、概ね10時間ほどという検証結果となりました。
一般的なアルカリ電池でこれくらい持つので、大容量タイプであれば更に安心して使えるかなと。
また電池式なので、いつでも入れ替えが効くのが本当に便利です。
悪いところ
プラスティッキーな筐体
かなり薄めのプラスティック筐体です。
外でハードな使用には正直向いていない気がします。
個人でYoutubeの撮影用などであれば、ハードな利用シーンはないと思いますのでこれが値段設定に直結していると考えれば、逆に英断だと感じました。
電池残量が不安
電池残量が低下すると本体上部が赤く点滅する仕様になっています。
とはいえ、収録中は集中しているため、気づきにくいもの。
充電式の乾電池を常備するなどして、収録前に入れ替えるなどの対策は必要かもしれません。
ただ、トランスミッターとレシーバー両方を収録の前に入れ替えするのは非常に面倒です。
そこはレシーバー側をカメラ付近に設置して、ランプ点滅が目に入るように工夫すれば、トランスミッター側だけの入れ替えで良いのかなと。
安心して使うのには工夫が必要かもしれません。
まとめ
この性能・音質で2万円切りは驚異的!
定番であり、公式が仮想敵としている「RODE Wireless GO」と比べれば約1万円ほど安く、音質も十分戦えるレベル。
むしろ、取り回しや使い勝手を考えれば、値段を無視してもこの製品を選ぶ価値は十分にあります。
マイクが取り替え可能なことを考えれば、音質面は更に向上が望めますし、メンテナンス性も抜群。
個人的にはホワイトノイズが少なめで、低音がスカスカでなければそれだけで必要十分で、イニシャルコストやランニングコストどちらともに優秀な製品だと感じました。
低価格かつ、性能抜群。
コスパ番長の名を名乗るにふさわしい製品でした。
昨今はYoutubeなどに投稿する人も増えていますし、音質アップを図りたいならベストバイと言っても良いでしょう。
ワイヤレスマイク導入を検討中の方、本当におすすめですよ!